十人十色な四つ子素数!
この記事は、素数大富豪アドベントカレンダー22日目の記事です。
昨日は、せきゅーんさんの「MATHPOWER杯2017での戦い5選」でした。
今日は、いろいろな四つ子素数たちの一面を紹介します!
四つ子素数って?
四つ子素数とは、自然数nにおいて、{n,n+2,n+6,n+8}がすべて素数になるものをいう。
たとえば
n=5 {5,7,11,13}
n=11 {11,13,17,19}
n=101 {101,103,107,109}
などなど。ちなみに、一の位の組が{1,3,7,9}以外になるのはn=5のときだけです。
3917拡張四つ子素数
定義
3917拡張四つ子素数とは、自然数nにおいて、{n,n+6,n+8,n+14}がすべて素数になるものとする。
例
n=5 {5,11,13,19}
n=23 {23,29,31,37}
n=53 {53,59,61,67}
などなど。
ちなみに、
素数の効率のいい覚え方 ver2.0 - 素数大富豪攻略をぱらぱらと
の最後の表の、&でつながった部分が「全」のものになります。
また、拡張四つ子素数の一の位が{3,9,1,7}でない組は、n=5の時のみであることは簡単に証明できます。
並び替え可能四つ子素数
定義
四つ子素数となるn、mにおいて、nの各位の数字を並べ替えたときにmになるとき、n、mをあわせて並び替え可能四つ子素数というものとする。
例
注*1
5桁は
1804Xと8104X
2227Xと7222X
このふたつのみ。
6桁は
13546Xと56341X
25786Xと87526X
など、合計12個。
その中に
24760Xと27604Xと40276X
という、3つの四つ子からなる並び替え可能四つ子がありました。*2*3
7桁では爆発的に増加し、その中には5項の並べ替え可能四つ子素数がひとつ、4項がいくつかありました。
その中にあった面白い性質をもつ四つ子を紹介します。
256番目の四つ子素数165910Xと
652番目の四つ子素数651019Xは
並び替え可能四つ子である。
なんと、素数の部分だけでなく、順番まで並び替えられるとは。見つけたときわくわくがとまりませんでした。*4
双子四つ子素数
定義
双子四つ子素数とは、自然数nにおいて、{n,n+2,n+6,n+8,n+30,n+32,n+36,n+38}がすべて素数になるものとする。
例
注*5
n=1006301 {100630X,100633X}
n=2594951 {259495X,259498X}
n=3929211 {392921X,392924X}
n=9600551 {960055X,960058X}
n=10531061 {1053106X,1053109X}
などなど。
二つの四つ子素数は、双子でも30はなれなきゃいけない運命なんです。
五つ子素数
先日、キグロさんが素数大富豪における六つ子素数の非存在性について書かれていました。
ざっくりいうと、四つ子素数は、~X(X=1,3,7,9)の形になりますが、~X(1,3,7,9,11,13)のような六つ子は存在しない、というお話でした。
ただ、~X(1,3,7,9,13)の形になる五つ子素数*6は存在します。
例を挙げると、以下のようになります。
1X ={11,13,17,19,113}
10X
19X
148X
187X
346X
1804X
2101X
2227X
2530X
7222X
8272X
9784X
9913X
五つ子素数は、四つ子素数ほど活用はできないように思いますが、今まで覚えた四つ子に+1覚えるだけなので覚えやすい!
いかがでしたか。四つ子素数ワールドはまだまだ広がる予感…!
以上、るいあでした!
明日の記事は、せきゅーんさんの「信州大学での思い出」です。
たのしみです!